フットボールかサッカーか?

少年サッカー沼にどっぷりハマった父親が、不毛かつ他愛もない思いを吐き出してみます。

セレクション対策

     


ジュニアユースのセレクションや練習会が活発になっている2021年の夏休みですが、息子のセレクションから私が得た見知について、どなたかの役に立てばと思い、「ウチの場合」をここに書いてみたいと思います。


1.どうやって情報を仕入れるか?
A. インターネットで検索しました。


地域トップレベルの強豪ジュニアチームに所属しているお子さんの場合、所属OBやネームバリューによって非公開の練習会へのお誘いから「閉じたセレクション」という別ルートが存在しますが、息子のようにフツーな場合、インターネットで情報を得て、一般枠で申し込みとなると思います。


2. 進路希望にはどう書くか?
A. 第1希望には申し込み先チーム名を書きました。ただし、受かったら他は即キャンセルの心づもりで。


あなたが選考する側だったとして、申し込みの段階から第2, 3希望に自チーム名を書いている子を選考対象にしますか?おそらくしないのではないでしょうか。嘘はいけないので、他チームのセレクションを受ける場合、その旨を正直に記載するのがマナーだと思います。ただし、受ける側の事情として、希望順位は合格次第で変わるものです。だから、受けるチームが常に第1希望。


第2, 3希望にはどこを書くか?ウチは、実際に受ける予定がある第1希望チームのライバルチーム名を書きました。あなたが選考する側だったとして、ライバルチームに良い選手は取られたくないですよね?選考側が迷った際には「ひと押し」になるかもしれません。


3.  現チームメイトや友達と申し合わせて一緒にセレクションを受けるか?
A. ウチの場合、チームメイトや友達と申し合わせることなく受けました。


偶然チームメイトや友達と一緒になったというのは別に構わないのですが、セレクションは自分の進路を決める真剣勝負の場だと思います。よい緊張感を保ち、力を発揮するためにはセレクションの場で「チームメイトや友達とつるむ」のはやめた方がよいと思います。これは大学受験や就職面接でも言われる所ですね。


4. ウェアは何を着ていくか?
A. ウチの場合、人と被らない、目立つ色のパンツとソックスを着用しました。


50-100人がいる中で良いプレーで目立つのはもちろんですが、人間にはやはりパッと目につく色というのがどうしてもあります。上半身はビブス着用であまり意味がないので、パンツとソックスで目立つ工夫をしましょう。黒パンツにネイビーのソックスのようなよくある組み合わせだと「誘目性の高い色」で選考側の目を引くことは期待できません。


5. プレー以外のふるまい、行動をどうするか?
A. 水筒以外の荷物はサッカーバッグにすべてまとめて入れて、きれいに置きました。また、集合の号令の際にはダッシュで一番乗りになるようにしました。


選考結果に直接的に影響するとは思いませんが、よい緊張感を保ち、長谷部選手のいう所の「心を整える」ために必要だと思います。特に良いプレーで目立つ部分がすでにあった場合には、集合の号令がかかった際に一番乗りで行くと、「やる気のある選手」として選考側の印象にも残りやすくなると思います。



ここまで偉そうに5点書いてみましたが、一番は「セレクションのヒリヒリ感を子供が楽しめるか」だと思います。保護者は少し離れて見守り、最善を尽くして吉報を待ちましょう。

仮説:少年サッカーCK高確率得点法

   


ジュニアサッカーでチャンスなのになかなか点が決まらない場面の定番と言えば、コーナーキック(以下、CK)。息子の所属チームもそうですが、色々なバリエーションで攻撃しようとしているのを見かけます。


  • ファーサイドからニアサイドにキックと同時に3-4人走り込む
  • ”トレイン” ー ペナルティースポットで縦一列3-4人並びキックと同時に散って動く
  • とにかくゴールに向かって3-4人が突っ込む


シンプル・イズ・ベスト


ところがどっこい、「CK攻撃の練習してる?😅」と疑いたくなるレベルで、これが本当に決まらないのです(見ている保護者の心の声:「宝くじか!」)。ここからは、私の勝手な暴論ですが、ジュニアサッカーでCKからの得点率を単純に上げたいのであれば、キーワードは3つ。「タスク明確化」「シンプルなパターン」「線で勝負」だと考えています。


  • CKキッカー:蹴るコースのみに集中(図の赤点線=ゴールエリアの線上)
  • ゴールを狙う選手:ゴールエリアの両角、ニアとファーに均等に配置
  • GKの邪魔をする選手:ファールにならない範囲でGKの視界、動きを制限 


イメージの共有も大事


CKと言えばボールの「質」がまず問われるところですが、小学生キッカーに全てを求めるのは酷なので、蹴る「コース」のみに集中させます。ボールの強さ、速さ、高さは正直なところ「出たとこ勝負」。


その上で、ボールが来るコース上にゴールゲッターをニアとファーにそれぞれ配置。ここでのポイントは「ゴールゲッターは動かないで我慢」です。理由は単純で、飛んでくるボールに「点」で動きながら合わせるのは、技術的に非常に難しいからです。ボールが来るコースで、できるだけ動かないで待ち、来たら体に当ててゴールを狙うのが、確率を上げるための確実なプレー(韻)。


他の攻撃側の選手は邪魔やかく乱に専念します。この中で最重要なのは「GKの邪魔をする選手」です。いかにGKに手を使ってボールに触ろうとするプレーをさせないか、です。やはり手を使えるGKが一番守備力が高いので、これを無効化するとゴールの確率アップ。


いかがだったでしょうか?コーチも選手もCKで色々やりたくなるのはわかるのですが、「山勘」ではなく「高確率」を狙った方が良いと思うのは私だけでしょうか?


実は息子にこの戦略を話したところ、「なるほど!やってみる」ということで密かに実施中なのですが、実際に息子はゴールゲッターとしてCKからの得点がグッと増えました。


最後は、ちょっとあやしい通販の宣伝文句みたいになってしまいましたが、今回は以上です😀。

夏休みマジック?

     


今までパッとしなかったチームや選手が、夏休み明けの公式戦再開後に見違えるように成長していて、周りを驚かすことが良くあります。この「夏休みマジック」の種明かしについて、私なりにちょっと考えてみたいと思います。


練習量から考察


夏休みは長さは平等ですが、夏休みも週末活動のみ+合宿の少年団と、ガッツリ活動するクラブチームでは結構な「量」の差が出てくるのは当然です。加えて、クラブチームの通常と夏休み期間を比べても、以下のように活動量が大幅に増えることがわかります。


  • 夏休み期間は約1ヶ月、720時間(24時間×30日)
  • 通常時よりも多く練習や練習試合が組まれ、約2倍の活動時間(40時間 vs. 80時間)

通常時:1ヶ月40時間 = 4h(平日練習2時間を2回)+ 6h(週末TMを2回)

夏休み:1ヶ月56時間 = 8h(平日練習2時間を4回)+ 6h(週末TMを2回)

加えて、夏合宿30時間(2泊3日で日中8時間×3日)


メンタル面から考察


うだるような暑さの夏に、好きでやっていると言えども屋外でサッカーをやるには「よし、やるぞ、行くぞ」という自分への発破が必要だと思います。つまり「暑いけどがんばる」を毎回繰り返しているとも言えます。これは結構なメンタルトレーニングなのではないでしょうか?言い換えると、苦しい時、ここぞという時に頑張ることができるようになる訓練を期間集中でやっている感じです。「ウチの子は気持ちが弱くて…」なんて言う場合も、夏明けに少し凛々しくなっていたりしませんか?もちろん、体の不調が出た時は無理せずに休むことを最優先!


余暇から考察


夏休みの練習量にフォーカスが行きがちですが、同じくらい「休む」ことも重要です。大体のチームは、お盆休みで強制的に休むという期間が夏休み中あるかと思います。忙しいジュニアサッカーの活動もこの期間で心身共に一旦リフレッシュ。サッカー大好きでも忙しい活動が続くと子供もさすがに食傷気味だったりしますが、休みを入れると子供も「やっぱりサッカーは楽しい」と再開後に実感しているように感じます。また、お盆休みの時期も絶妙で、休み期間後に2週間残っているので、夏休み前半にやってきたことを新鮮な気持ちで仕上げにかかることができます。


暑中お見舞い申し上げます。