フットボールかサッカーか?

少年サッカー沼にどっぷりハマった父親が、不毛かつ他愛もない思いを吐き出してみます。

伸びしろは常にMAX

息子がサッカーを始めたのは、2年生の夏。周回遅れの息子がチームメイトに追いつくためにいくつかの取り組みを始めたのでした。


足でスペースを使い、失敗するけど流れ続けるスポーツ?


まず第1弾として、サッカーがどんなスポーツなのか息子と一緒に考えてみることにしました。もちろん、息子は小学校低学年ですし、そんなことまーったく考えたことはありませんので、ティーチング宜しく、息子にキーワード「サッカー⚽」で連想ゲームのように思いついたことを言ってもらい、私がピックアップしながら偉そうに解説します。


  • 足で主にプレーする

色々な球技スポーツの中で、足がメインというメジャー球技はサッカーのみと言える。普段生活で使うのは手、それがほぼ使えない。これはもの凄く大きい特徴。つまり、足でボールを扱えるようになる練習がサッカーには必須と言える。

  • 点がなかなか入らない

1-0(サッカー)、10-5(野球)、94-93(バスケ)、25-16(バレーボール)など、スコアをみると球技の特徴が見えてくる。少ない得点で勝負が決まるスポーツは、プレー中に大小さまざまなミスが発生しそれをチームでカバーすることがメイン、言わば「失敗のスポーツ」と言える。

  • 試合が途中で途切れる回数が少ない

スリーアウトで攻守交替、前後半でタイムアウト合計5回、サーブ権など、試合が止まっている場面が少ない、言わば「流れのスポーツ」と言える。

  • コートが広い

対人でやる球技スポーツの中で野球の次にコートが広いのでは? この広さでポジショニングに大きな制約はない、言わば「スペースを使うスポーツ」と言える。



上記の4つはサッカーの主な特徴をよく捉えてるなぁと勝手に自己満足。紙に書き出して要約したので顔をあげると、息子の顔は無表情、頭の周りに吹き出しで「....」が出ています。ついでに小さくアクビ😪。完全に父がドリブルでボールを持ちすぎた感じです、サーセン…


父「まあ、サッカーやるんだから、サッカーについて考えてみるのもいいでしょ💦」とすかさずフォロー。
息子「……」
父「ホラ、足でやるんだから自主練が必要だし、ルールも学ばないと!って話。」
息子「じゃあ、初めからそう言えばいいんじゃない?? 話長いよー。」


我が家での「サッカーの言語化」はまだまだ「伸びしろ」しかないです。

親も入団

息子がサッカーを始めて早2年。入ったチームは少年団なので当然親の役割もクラブチームと比べると大きくなります。


子供のお世話をするだけのカンタンなお仕事です?


息子が通う小学校を拠点とするチームのため、入団手続きに関しては既に入団済みの息子の同級生パパママに仲介をお願いしました。息子の初チーム練習についていくと、「新入りが来る」という情報はチーム保護者間で共有されており、矢継ぎ早に挨拶となりました。


「低学年担当コーチの山田(仮名)です。」、「チーム全体統括の佐藤(仮名)です。」、「2年生連絡係の鈴木(仮名)です。」、「低学年会計係の田中(仮名)です。」、「コーチ陣の中で入団手続き担当の高橋(仮名)です。」、「全体会計の伊藤(仮名)です。」、「2年生の父兄のー」


すでに顔、名前、役割が私の頭の中では団子サッカー状態。社会人になった時以来の人、顔、役職の波状攻撃🌊。息子が初チーム練習で入団の洗礼を受けている頃、親も同じなのでした。「息子よ、父も頑張っているゾ!」と挨拶頂いた方に愛想を振りまきながら心の中でつぶやきます。


それにしてもコーチ陣は男性、役職のある保護者は女性(ママさんオンリー)という見事なフォーメーション。今でこそLINEでトークのやり取り、スマホで気軽に通話とコミュニケーションは楽ですが、自分が子供の頃(昭和の終わり)のチーム連絡や親同士のコミュニケーションコストを思うと、私が「サッカーやりたい!」と言った時に見せた母(共働き)の表情の意味が、もの凄~くよくわかりました💦。


早速、「奥さんは今日いらっしゃってますか?」と2年生連絡係の鈴木さん(仮名)からキラーパス。


やはりそう来ますか。「まだ保育園に通う下の子がいるので私が全部サッカーは面倒みます!」とすかさずインターセプト。


ロシアW杯のベルギー代表ばりのカウンターアタックがくるかと一瞬ビビりましたが「わかりました~」と快諾頂き、ホッとひと安心…


まじめな話、父親がやるというのをすんなり受け入れて頂いたのは本当に恵まれていたと思います。引率当番や練習試合の出欠回答を必ず父親である私がやっているからか、今では息子の学年で他のパパが同じように表に出てくるケースが大幅に増え、息子の学年の親同士の雰囲気は平和です。


他チームの内部事情に詳しくはありませんが、息子が所属するチームでも学年によっては「やっぱりママが主役」が常識という話をフツーに聞きます。


しかし、今では共働き家庭が一般的ですし、ジェンダーバランス的な観点でも父親がいい意味で出番を増やすと少年団でもよいアクセント(コーチの心理的負担軽減など)になる気がします。


一般的に「少年団は親の負担が…」と敬遠されるケースをよく聞きますが、実は「母親の負担」というケースが結構多いのでは?というのが私なりの考えです。

チームでの初練習

息子がサッカーを始めたのは、2年生の夏。初練習はすでに真夏のように暑い日でした。


遅れて入団の洗礼?


保育園からのお友達で同じ小学校の男子数名はとっくに入団済みでした。他には4-5歳からサッカースクールに行っていたという子もチラホラいて、当たり前ですがサッカー歴で見ると息子は完全に周回遅れです。


当然ですが少年団は学年分けで活動していますので、スイミングのように「君は始めたばかりだから15級で顔を水につけることから始めよう」なんて丁寧な指導はもちろんありません。


いきなり通常練習に参加。5-10分単位で次々に進んでいく練習メニュー。息子も見様見真似で練習について行こうとしますが、当然できません。コーチの言っている言葉も息子にはリカイフノウ。


息子の顔はみるみる曇り、頭の周りには❔❔❔がグルグル×2。体だけがゼンマイ仕掛けのロボットのように辛うじて動いています。


当然、私の第一印象は「息子、大丈夫か!?」でした。初めの3-4回のみ練習見学として付き添って後は息子自身だけでヨロシク!なんてかる~く、あま~く考えていました💦。


初めてのチーム練習が終わり恐る恐る息子に声をかけると「まあ、こんなもんかな…」とポツリ。続けて「でも…、オレ、みんなに追いつくよう頑張る。」と静かに決意表明✊。


私は心の中で「だから小学校入学時に入ればよかったのに、まったく!」と勝手に憤っていたのですが、息子自らの意思を前に目の覚める思いで「あの時、グッとこらえて親の意向だけで入団させなくてよかったんだな…」と何か息子から学んだ気がしました。


「トシも初めはヘタクソだったんだ。」


ちょっと謙虚になっている私の耳に突然入ってきた息子の声。「え?何の事?」と思いましたが、明らかに某サッカー漫画のことです。息子がサッカーをはじめたキッカケは漫画。そう、彼は自分を漫画の主人公に投影していただけなのです!


小学校低学年男子はまだ夢の中。ホントに、子供もサッカーも奥深い沼です。