フットボールかサッカーか?

少年サッカー沼にどっぷりハマった父親が、不毛かつ他愛もない思いを吐き出してみます。

低学年サッカーカースト

息子がサッカーを始めたのは、2年生の夏。入団時期が遅かった息子は、すでに出来上がっているチーム内序列に食い込んで行く必要がありました。


マウンティングサッカー男子?


人間のみなず動物でも、集団となればヒエラルキーが作られるのは自然の摂理。学校では存在する「先生」という制御装置がサッカーチームでは存在しないため、たとえ小学校低学年であっても子供達は本能的な序列意識をより色濃く出すようです。


スクールカーストなんて言葉がすっかり定着しましたが、低学年時の「サッカーカースト」を見ると、得点を多く取るエース君を絶対的頂点として、それ以外は身体能力(背が高い、走るの速い)よりもテクニック(リフティング回数多い、キックうまい)がある子が上位に来るというのが私の印象です。


しかし、それ以上に「コミュ力(コミュニケーション力)」がモノを言うのではないでしょうか。

  •  アピール=コーチにグイグイ行く
  • コーチング=チームメイトにダメ出し
  •   声出し=自分が言われても言い返す
  •  数的優位=エース君にベッタリ

つまり、得点力>コミュ力>テクニック>身体能力、です。


さて、息子は身体能力は高めですが、はっきり言ってコミュ力が高いタイプではありません。特に集団の中では完全にいつも「観客」になっています。もちろん、エース君のような得点力もありません。こうなると、テクニック⚽をつけて、背中で語ってチーム内序列を生き抜くしかありませんね。息子、不器用ですから💦...


さあ、今日も地道に自主練カンバリマショウ😅。

いつ出る?自主練成果

息子がサッカーを始めたのは、2年生の夏。チームメイトに追いつけ追い越せで、入団後は日課として自主練を雨ニモマケズ続けてきました。


結果にコミット、自主練メソッド?


とある日曜日のチーム練習終わりのこと、「息子君、自主練かなりしてますよね? すごく伸びてるのがわかりますよ。」と低学年担当コーチから嬉しい言葉を頂いたのは、入団&自主練開始からちょうど1ヶ月半後くらいでしょうか。


日々の生活の中で子供の身長が伸びていることに気付かないように、ほぼ毎日自主練に付き合っている身としては、「本当かな? どの辺が?? ひょっとしてリップサービス???」と言うのが率直な反応でした。


同時に、毎日見ていると私の目が肥えてきて、出来るようになったことを「当たり前」、ちょっとでも失敗すると「トラップ、全然ダメだな💢」と、いつの間にか息子の自主練クオリティーへの要求を上げて、勝手にイライラしたりしている自分がいるという事実にハッとさせられるコーチからの一言でした。


もちろん、要求が高くなっているから成果が出ているとも言えなくも無いですが、自主練を見るのは親としての忍耐や客観視の訓練になりますね💦。


閑話休題。


実際、自主練の成果はどうなれば出ていると言えるのでしょうか。このあたりを私なりに考えてみました。


第1段階:練習で再現できる
自主練で繰り返し練習したので、チーム練習でも高品質・高確率でできる(=再現)


第2段階:試合(紅白戦、練習試合含む)で使える
自主練、チーム練習でできる事が、緊張感と相手からのプレッシャーがある試合の中でもでき、チームに貢献できる


第1段階では、頻繁に練習見学をしている保護者達が「〇〇君、最近上手くなってる!?」とほんの少しザワついたり、話のネタ🍣になったりします。同時に、第2段階まで至っていないと「練習ではイケてるのに試合だと、ねぇ。」とか「ウチの子は本番に弱くて…」なんて声を聞く事があるように思います。


こう考えると自主練でも、できる限り試合を想定した「プレッシャーがかかった状態」でやることが、最短で成果を出す方法だと思います。いずれにしても、自主練成果はすぐ目に見える形にならず、やった分だけが少しの時間差で表れる、と言うのが私なりの考えです。


それにしても、コーチからの「息子君、伸びてる」発言は、いったいどちらの段階のことを言っていたのでしょう。コーチのみぞ知る、でしょうか?

言葉の壁

息子がサッカーを始めたのは、2年生の夏。周回遅れの息子と座学を始めて最も息子から質問があるのは「コーチが使うサッカー用語」について、です。


サッカー用語はジュースっぽい?


もちろん、相手は小学校低学年ですから、コーチも通常練習の際には気を付けてわかりやすい言葉で伝えるように努力(苦心💦)されているのがわかります。しかし、問題は紅白戦や練習試合。目まぐるしく展開が流れる中でコーチングするので、どうしても「短く、早く伝える」というのが小学校低学年であっても優先され、結果としてサッカー用語が出てくる頻度が格段にアップします。


「首振れー」、「味方が上がるの待て!」、「裏!」、「しっかり人に付いて」「右!絞ろう」、「左、開いて」、「ほら、中、閉めろ!」、「剥がせ!」、「そこ、降りて受ける」、「浮いちゃってるぞ」


これらの言葉の意味を解説しなくても1年くらい言われ続ければ、さすがに小学校低学年でもボンヤリと意味が分かってきます。しかし、息子は一日も早くチームメイトに追いつきたいので、チーム練習から帰ってきて私に尋ねるようになりました。


父(解説した後)「というわけ。わかった?」
息子「わかった。でもさー、振る、絞る、開く、閉めるってなんかジュースっぽいね !」
父「……」(ホントにコイツ、わかってるか!?)


ちょっと息子の理解力に不安を覚えましたが、本当に重要なのは言葉の意味よりも「どういう場面で、なぜその言葉が出たのか」への理解です。例えば、「中を閉める」ですが、伝えれば子供も「ああ、ゴール正面気味にポジショニングするってことね」と頭の中で変換できます。しかし、「なぜ、今そうすべきか」は、言葉の意味だけではわかりません。


言葉尻までで理解が止まっている場合、試合の中でコーチからは「中、閉めろって言ってるだろー💢」とボリューム大きめで繰り返し有難いお言葉を頂戴することになります。息子がより深くサッカーを楽しむために、私はこのあたりの理解度の確認を息子との会話で心掛けています。


それにしても、私とのサッカー座学の時はやたらと質問が多いくせに、学校の授業参観を見に行くと、まっったく手を上げない&発言しない息子の姿を見るとなんだか複雑です。