フットボールかサッカーか?

少年サッカー沼にどっぷりハマった父親が、不毛かつ他愛もない思いを吐き出してみます。

マイボ!マイボ!

息子がサッカーを始めたのは、2年生の夏。サッカーのみならずスポーツを楽しむためには、まずはルールを正しく知っておくことが基本かつ肝心と、息子にはJFAのサイト(サッカー|ルールを知ろう!|JFA|日本サッカー協会)を何度も見せて伝えています。


蛙の子は蛙?


小学校2年生も半ばになると子供達は試合中に審判に物申すようになってきます。よくあるアピールTOPは、ダントツで「マイボ!」ではないでしょうか。


タッチラインやゴールライン際でボールが転がって出そうになった際、ボール全体がラインから完全に出ていないにもかかわらず、「ボール出た!マイボ!」と声を上げます。これは単にルール(上記JFAサイトのボールアウトオブプレーを参照)を正しく理解していないのが原因でしょう。私は、「ラインはフィールドの内側に引かれている」と息子に伝えています。


一方、問題はタッチラインやゴールライン際でボールの奪い合いになった際、相手に当たってボールが出たと、やたらと「マイボ!マイボ!」と叫ぶケースです。確かに選手と審判ではみている場所と角度が違うので、審判の判定が正しくないと子供が「確信」することがありますが、重要なのは「判定は選手でなく審判が行うもの」という点です。


この点を理解できていないと「マイボなのに~😢」とタッチライン際でうなだれて動きが1~2秒止まったり、「マイボだよ💢、審判おかしい!!!」と審判批判をして感情が高ぶりラフプレーをしたりする子が多いように思います。どちらのケースも、その瞬間、サッカーを楽しんでいるとは言えず非常にもったいないと思います。


このような残念な状況を減らすために、子供へのサッカールール教育を親が率先してドンドン家庭内でやったほうがよいというのが私なりの考えです。というのも、私は審判資格をもっており、練習試合や公式戦で笛を吹くことがあるのですが、チームベンチの反対サイドの副審をやっていると、観戦中の保護者達から「ボール出てる !」とか「え~、相手ボール !?」というルールと判定への認識不足を基にした声を耳にします。そして、この保護者のお子さんがやはり「マイボ!マイボ!」とやたら叫んだり、審判の判定に不満を示すというケースが多い印象です。


結論として、保護者も子供と一緒にルールを正しく理解すると親子でもっと少年サッカーを楽しめるのではないでしょうか。なお、「審判をやる際にしっかりとしたジャッジができるように自主練」と理由をつけて、今日も私はダゾーンでサッカーを観ています。特に審判の苦悩を知りたい方には、「Jリーグジャッジリプレイ」がオススメです。

アップって何?

息子がサッカーを始めたのは、2年生の夏。季節が過ぎて朝夕の秋風が冷たく感じられるようになっても、息子の格好はまったく季節感なく、ずっと半袖サッカーシャツにハーフパンツです。一度「年中薄着だから虐待されてない!?」とご近所さんに軽く疑われたことがあります(長袖もあるのに息子本人が暑いと言ってタンスの肥やし💦)。


アップをカップラーメンに例えると?


それは、とある気温が結構低かった土曜日に早朝から行われた練習試合が終わってからの会話でした。


息子「ねぇ、最近コーチがアップをしっかりしろっていうんだけど」
父「確かに寒くなってきたからな」
息子「アップって何? しっぽ取りの別の名前なの?」
父「……」


そりゃ、そうですよね。小学校低学年でアップのやり方と意味を正しく理解していたら逆に怖いです。息子が所属する少年団では「アップとは?」という話はもちろんゼロで、低学年では「はい、アップ開始~」と言ってキャッキャッして「しっぽ取り」をするのが恒例です(いつも楽しそうです!)。地域の大会で強豪の町クラブのアップ風景を見ると、低学年でもいわゆる「ブラジル体操」などの型をやっていますが、ただやらされてる感が結構するのは私だけでしょうか。


アップは「動けるように体を温めるため」というのは一般的に認知されていると思います。では、アップはどうやって、どれくらいやればいいのでしょうか。私なりの考えをカップラーメン🍜を作ることに例えて息子に説明しました。


  • アップができている状態=ちょうど3分待った食べ頃のカップラーメン
  • どれくらいアップするか=80~90℃までお湯を沸かす
  • どうやってアップするか=火加減をだんだん強めてお湯を沸かす

  注意:

  • やかんが「ピー!」と鳴り続けるほど沸騰しすぎはダメ(アップやりすぎ)
  • 3分以上待って麺がのびてはダメ(アップのタイミング早すぎ)
  • 火加減が弱くていつまでもお湯が沸かないのはダメ(アップ強度弱すぎ)


つまり、試合開始時に自分が食べ頃のカップラーメンになっているイメージです。もっと具体的にいうと、一度呼吸がハァハァと深くなり、うっすらと汗をかいたかなと感じる程度に体を持っていき、これを出場するタイミングまで軽く動いてキープ(保温)するというのが私なりのアップへのこだわりです。


ですので、天気と季節(気温、湿度)に応じてアップのタイミングと内容は柔軟にするべきだと思いますが、低学年の子供達だと、夏でもいきなり全力でアップをして試合に出るころにはすでに疲れてしまっている、冬だとアップの仕方が下手でブルブル震えながら試合に入るというのは「アップあるある」かもしれません。


さて、このカップラーメンに例えた説明で息子はアップを少しは理解できたのでしょうか。息子曰く「オレは麺が少し固めが好きだからアップもそんな感じだね!」、だそうです(どんな感じだ!?)。


やっぱり、アップは奥が深いですね。

GKをやりたい!?

息子がサッカーを始めたのは、2年生の夏。低学年のうちは、ゴールキーパー(GK)というとあまり上手でない子やちょっと体が太めで走れない子がやるポジションという風潮が未だに根強いようですが、息子はGKを多くやっています。


ずっと練習試合に出続ける方法?


息子の所属チームでは低学年担当コーチの指導方針として、紅白戦や練習試合の際、「GKは持ち回りで順番にやる」というのが定着していますが、安定の「GKつまんない!」とか「シュート怖いからGKヤダ〜」という声をあげる子供が大多数です。


こうなると持ち回りとは言え、強く自己主張しない子達が自然とGKをやる回数が増えてきます。息子もその一団ではあるのですが、何やら練習試合の時だけは、自分から進んで手を挙げています。


父「練習試合でGK選ぶ時、なんで自分から手を挙げてるの?」
息子「あんまり皆やりたがらないし…それに休みなく出れるから!」
父「ほー、ナルホド!」


つまり、こういうことです。練習試合ではメンバーを入れ替えて試合を何試合も回していきますが、同学年で2チーム組めるほど人数はいない息子の所属チームでは、数名を入れ替えて回します。つまり、3〜4名は1試合ごと出場というサイクルが発生します。


ところが、GKをやるのは子供達の中では「お務め」なので、GKで出場=1回休んだのと同じ、という暗黙の同意(コーチも黙認)があるようなのです。とにかく沢山出たい息子はこれを利用して、練習試合中、ほぼ毎回出続けることを実現していたのです。


息子も意外と(失礼!)頭を使っていました。しかも、ボールを怖がらず体が大きめでパワーもあり、フォワード好きの子がよくやるようなGKなのに極端に高いポジショニングもしないので、少しサマになっており、1対1の場面では猛スピード🐂で相手に突っ込んでいって好セーブ(?)もたまに見せています。


GKをやる動機はちょっと不純ですが、自分から希望してやっているので、点を入れられた時のチームメイトからの冷たい態度にも耐えられるそうです。息子曰く、「本当に自分だけのミスで失点したなら謝るけど、だいたいの失点はGKだけが原因ではないので文句は気にしない!」だそうです💦。


意外と(またまた失礼!)メンタルだけであれば、キャプ翼でいうところの「SGGK」の適性アリ!?