フットボールかサッカーか?

少年サッカー沼にどっぷりハマった父親が、不毛かつ他愛もない思いを吐き出してみます。

ドリブルTPO

       

「ドリブルには3種類ある」と明文化され、昨今かなり認知度も高いと思うのですが、「知っている」と「やっている」は大違い。実は息子もそうです。GWは諸般の事情により個サル参加が増え、他の子供達のドリブルを見る機会が多く、思うところがあったのでブログに吐き出します。


<ドリブル3種類>

  • 抜くドリブル(主に相手陣地、相手ゴール前で活用)
  • 運ぶドリブル(主に自陣かピッチ真ん中、スペースがあるDFラインで活用)
  • キープするドリブル(味方のヘルプを待つ、相手に奪われていけない時に活用)


ドリブル金太郎飴


フットサルはサッカーよりもフィールドが狭く、スペースもありません。参加人数の関係でFP5名ずつ(通常はFP4名)になると、高学年の体の大きさと動きのスピードでは、攻撃時に広大なスペースがあることはほぼありません。


サッカーでFWや攻撃的MFのポジションでプレーすることがほとんどの息子はと言うと、個サルでほとんど「抜くドリブル」しかしていませんでした。うまく行った時はいいのですが、自陣の低い位置でそれをやってボール奪われ、ゴール被弾という場面も何回かありました。


では他の子はどうだったかというとまあ似たり寄ったりという印象。テクニックやスピードのある子もひたすら「抜くドリブル」の仕掛けばかり。個サルだから「楽しければいい」「味方、守備よろしく!」でもいいのかもしれませんが…


TPOには頭を使う


息子ができていなかった(or していなかった?)のは「運ぶドリブル」。普段チームでゲームメーカー的なプレーをしない、パスサッカーで中盤を作っている、という言い訳もわからなくもないですが、個サルだと同チームになった子のトラップ・パス能力・理解度に依存するので、パスで進んでいくのも難しい時があるのは事実。


では、どうするか?運ぶドリブルで相手の出方をうかがい、ターンなどを活用して味方の熟練度に関わらず、楽にプレーできるよう時間とスペースを作ってあげるのがセオリーですが、息子はやっていませんでした。もちろん、フットサルに中盤はほぼないとはいえ、ターンの練習もしているし、どうすべきかは知っている(なお、技術力は改善の余地あり)。いかにプレー中にそういう頭を使っていないかということでしょうか、残念😅。


センスは磨くもの


ついつい個サル終わりに「運ぶドリブルできてないダロー」と息子にストレートパンチ💥をお見舞いしたくなったのですが、ここは我慢。「楽しかった?なんか低い位置でドリブル引っかかってなかったぁ?」と息子に猫パンチ😸でジャブ。それ以外は特に言わず、グッと様子見。さて、息子は何かに気付いたのかどうか?

精神論は上書き難易度 高

     

息子がなんとか選出された市区レベルのトレセンメンバー練習会がGW前にやっと開催となり、意気揚々と出かけて行った息子。「どうだった?」と帰宅後に声をかけたのですが、「楽しいけど古いなーと思った!」とよくわからない感想。


いつか来た道


どうやら、こんな事があったようです。


「トレセンに選ばれてダラダラ走るな。全員グラウンド外周3周ダッシュ!」と言われた


始めに「4対2で鳥かご!」と言われてフツーにやっていたら年配のコーチが言い出したらしいです。「始まったばっかりで、走る場面なんてなかったのにダラダラって😑」と息子は半ば呆れ気味。


「始めにガツンと怒って場を引き締めて練習の緊張感を上げる」という理不尽かつ圧迫面接的なスタイルですね。昭和最後期に育った人間として、私にも馴染み深いですが、平成も過ぎ、令和現代の子供には不評のようです😀。


「シャツをパンツの中に入れろ!チームでそんなことも指導されていないのか!」と言われた


「結構暑い日だったのにシャツ入れろって😑」と息子はまたまた半ば呆れ気味。JFAが2012年に出した通達から早10年近く経っています。(引用はJFAサイトより)


もちろん、「公式戦と練習はちがーう」「だらしなく見えるから指導してるんだ!」というご指摘もわかりますが、熱中症対策としてもシャツを出すのは効果があり、結構知られてきているように思うのですが…


                          審 1203-M0045

                         2012 年 2 月 28 日

関係各位

                  (財)日本サッカー協会審判委員会

                        委 員 長 松 崎 康 弘


          ジャージ(シャツ)の裾出しについて


2006 年 7 月 28 日付文書「競技者の用具の正しい着用について」をもって、日本においては「シャツの裾をパンツに中に入れてプレーしなければならない」と通達しましたが、次によりこの規定を廃止することとしましたので、お知らせします。それぞれの協会、連盟などで、加盟クラブ、チーム、審判員などの関係者に周知徹底を図られるよう、お願いいたします。


マインドセットの上書き大事


昭和時代に比べると、少年サッカーでも練習メニューなど技術面はかなり更新され、海外から入って来ている印象(ロンド=鳥かごなんてなかった!)ですが、精神論は昭和なまま💦。


精神論は「今までこうやって来た」「最後は気持ちの問題」という明文化された理論や根拠を超越した、別のぼんやりとした世界に行きやすいので、成功体験のある年配の方だと更新していくのは難しいのだろう(or その必要性も感じない!?)と自戒も含めて思ったりした次第です。


個人的には、技術論と精神論は2つで1つだと信じています。例えば、ゴール前のシュートチャンスで外すのは、精神力不足ではなく、まずは技術不足が原因。技術力があるから平常心でシュートができると思うのです。

ジャンケンに例えてみる

息子が勉強後回し💦で勝手にひとりダゾーンを見るようになってから、一緒にTVでサッカーを見たり、サッカーゲームをやる機会はめっきりなくなったのですが、世間の諸事情😷により時間ができたので、久しぶりに二人で楽しんだ際、息子がこんなことを言ってきたのです。


  • バルサのボールポゼッションサッカーが最強ではないと思う
  • エル・クラシコ(バルサ vs. レアルマドリー)でレアルのスタイルが不明だった


たまにはサッカー談義?


それを聞いて私は「サッカーの戦術はジャンケンみたいなもの」と以下のように例えて伝えてみました。


  • ジャンケンで「パー🖐が最強!」という人はいない。グーには勝てるが、チョキには負けるのは誰でもわかる。ざっくり言うとサッカー戦術も、ポゼッション vs. カウンター(or ストーミング)のような相性、組み合わせ。
  • 相手がパー🖐を出すと事前に知っていたらグー✊は出さないほうがよいのは誰でもわかる。「バルサのスタイル」がわかっていたら各自攻略法を見出そうとする。
  • レアルマドリーはジャンケンでいうと反射神経がすごい人。相手の出す手を「ポン!」のギリギリで見極めて、勝てる手をとっさに出す、言わば超人スタイル😅(※私の勝手な解釈です)。


しかし運だけではない!


ジャンケンも決して「運」だけというわけではなく、相手を観察することでいくらでも戦略と戦術を立てることが可能です。これはサッカーでも同じだと思うのです。


  • 始めに出す手はグー✊が多い=こちらは始めにパー🖐を出そう
  • グー✊の後にパー🖐を出すことが多い=こちらはグー✊→チョキ✌のコンボで
  • 全体的にグー✊を多く出す=こちらはチョキ✌少なめで


私「だから、絶対最強の戦術とかはない、あえて言うなら相手を観察→対応すること!」
息子「じゃあ、『サッカーばっか見てないで勉強!』ってお母さんが言ったら観察してるって説明するね!」
私「それはやめようか😅…」


サッカーでは素直なプレーがまだ多く「もうちょっと騙しやヒネリを入れろよ」と息子を見ていて思うのですが、サッカー以外ではすっかり悪知恵(?)が働くようです。ダゾーンでサッカーを見まくって、実際のプレーにも生かされる日が来ることを、妻の目も気にしながら気長に待ちたいと思います。