フットボールかサッカーか?

少年サッカー沼にどっぷりハマった父親が、不毛かつ他愛もない思いを吐き出してみます。

サッカーを続けるなら

息子がサッカーを始めたのは、2年生の夏。入団して半年も経つとチームでの自分の居場所を確保でき、週末のチーム練習や試合というリズムにも慣れてきたようです。


サッカーでサッカー以外を学ぶ?


「サッカー楽しい♪」と息子が言う回数が多くなるのと比例して私には少し気になる部分が出てきました。プレイの質や自主練内容などではありません。


息子「あー、土曜はあのチームと練習試合か〜、前やって楽勝だったな〜」
父「...… それ、ちゃんとコントロールしろよ。」
息子「えっ???」


いわゆる「リスペクト」の事です。審判へのリスペクトも大事ですが、対戦相手や運営へのリスペクトです。試合開始終了時の対戦相手への挨拶と握手、観戦に来てくれた保護者への挨拶など、こういった礼節が徐々に形式化して「何となく」というのが見え出していました。


  • 対戦表を見て他のチームを値踏みして「ここには3-0でイケるでしょ」というような発言を試合会場でしている
  • 対戦相手が自分達より弱いチームと判断し試合開始直前までヘラヘラ笑っている
  • 負け試合終了時の挨拶がダラダラ、相手の手触れるか触れないかぐらいの握手しかしない


私も聖人君子ではないので、時には勝敗予想をしたり、物事を甘く見くびったり、結果を受け入れられなかったりすることを否定する気はありません(にんげんだもの!)。ですので、息子が物事を今どう感じるかを強制しません。しかし、それをどのように表に出すのか、コントロールするのかを教えるのはチームやコーチではなく、保護者の義務だと信じています。


JFAのリスペクト宣言も良いですが、私は、発言、表情、態度を状況に応じで正しく使う事、端的に言って、これが「リスペクト」の本質ではないかと考えています。


例えば、練習試合で相手が弱くて練習にならなかったと息子が勝手に感じてもいいのです。自分の可能性を自分で無駄にしているだけです。しかし、相手が居てはじめて可能な練習試合中に、それを表に出すことは相手に失礼な行為なので止めるべきです。


この話をすると、珍しく息子も神妙に私の話を聞いていました。この辺は小学生年代ならではの無垢さでしょうか。同時に、サッカーをやっているからこそ学べるサッカー以外の事の素晴らしさを私も再認識したのでした。