フットボールかサッカーか?

少年サッカー沼にどっぷりハマった父親が、不毛かつ他愛もない思いを吐き出してみます。

移籍前ラストゲーム(決勝戦)

      


息子がサッカーを始めたのは2年生の夏。そして、息子が少年団から町クラブへの移籍をしたのは4年生の終わりでした。


決勝はサッカー選手気分?


秋から冬の公式戦では準決勝のPK戦で勝利し、ついに決勝戦へと登り詰めました。息子所属の少年団では10年以上ぶりの決勝の舞台、中学年(小学3・4年生)としては少年団史上初とのことでした。しかし、息子は4年生の秋には学年終わりに移籍する決心をしたので、息子個人には、これが同じ学年のチームメイトのラストゲーム(公式戦)になります。


決勝戦は素晴らしい天然芝グラウンドのスタジアムに加え、FIFAアンセムで入場、スタメン紹介の場内アナウンス&電光掲示表示、さらに地域ケーブルテレビでの録画放送と夢のような舞台です。


1チーム以外はすべて負けるのがトーナメント


相手は優勝常連の地域の強豪町クラブ。下馬評で、息子所属の少年団が勝つと思っている人は、ほぼいません。ここで、「息子がFPで出場→決勝ゴールで優勝!」と行きたいところですが、現実はそんなに甘くありません。


息子はGKとして前半出場、前半の早い時間帯であっさり失点、さらに追加点を決められてしまいます。個人の能力ではカバーしきれない明らかなチーム総合力の差。ところが、ハーフタイムにベンチで息子がコーチに何か声を掛けられ、着替えをしています。「まさか!?」と思ったのですが、後半キックオフでボールをセットするFWに陣取る息子。最後の最後でFPとして出場。すると、息子所属チームが前半とはまるで別チームのように攻撃する場面が増えていました。


しかし、結局、息子は得点を決めらず、チームも無得点で、スコアは惨敗と言える結果でした。フォアチェック、ハイプレスで相手の攻撃を鈍らせ、自陣でパスカットからカウンターの惜しい場面を作った息子。試合終了時の挨拶で、息子がサッカーの試合で泣いているのを私は初めて見ました。


チームメイトの保護者からも「息子君を前半からFWにしたほうがよかったのに」と言ってもらったものの、私は「完敗でしたね💦」と返すのが精一杯でした。


コーチは大会前の雑談で、「中学年のまとめとして今回の大会では勝負にこだわります」とおっしゃっていたので、決勝まで息子が一貫してGKだったのも、前半先行されている決勝戦の後半からFWだったのも「勝負にこだわった結果」と私はコーチの判断を今でもリスペクトしています。


準優勝は立派な結果なのだから息子にも胸を張ってほしいと心の底から思ったのでした。